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2014年06月05日

楽園を求めてテント泊

楽園を求めて、渓流では初めてのテント泊釣行です。

カワゲラ
20mm程度のカワゲラ



この渓流は、先シーズン禁漁期前に楽園を求め下調べに行きました。片道約2時間の徒歩でのアクセスです。

先回は本流域では何も釣れませんでしたが、深い淵ではかなり大きなサツキマスと思われる個体を確認しました。ほんの短時間だけ細い谷に入り、イワナの反応はかなり良かったです。

そして今回は、テントを持ち込み再訪問です。



土曜日早朝、スタート地点の駐車場所に到着。

そこから2時間程度歩き、テント設営、そこをベースとして釣りをします。テントで一泊、翌日の15時ごろには駐車した場所に戻る予定です。

理想の予定では、尺アマゴを釣り、夜にはたき火をして、川原でその余韻にひたりながら渓流で冷やしたワインを飲む予定です(笑)。

安物のテント(3kg程度)、寝袋、ダウンジャケット、レインジャケット、4食分の食料、調理用の水1リットル、ジュースやお茶など2.5リットル、一眼レフ(レンズ2本)、釣り具(パックロッド2本)、ウエットウェーディングの装備(ウェーディングブーツ、ネオプレーンソックス、ニーガード)、ラジオ、熊スプレーなど、そしてプラスティックのフルボトルワインとリッツのチーズサンドです。

10kg程度かなと予想していた60リットルのバックパックに詰めた荷物は、驚きの19kg程度でした(笑)。

荷物を減量する余地はありましたが、先シーズンの下見でテント設営場所までのルートを把握しているのでそのままでいきます。



荷物はやはり重くペースは遅めです。後から来たハイカーに軽く抜かされます。

途中、エサ釣り師の二人組に出会い、挨拶を交わします。しかし、「釣れますか?」の質問には、ノーコメントでした(笑)。結構釣れてたのかな?

荷物が軽ければ休憩なしでいける程度の山道ですが、2回休憩しながら、とりあえずテント設営場所に到着。

テントを設営、荷物を整理して、前回よりも上流域に入渓。

フライを悠々と投げることができる、ちょうど良い川幅です。

渓流

少し釣りあがると、アマゴらしい魚がドライフライに反応してくれました。



そして釣れました。

朱点がオレンジ色のアマゴです。

アマゴ

小さいですが、実際にアマゴがいてくれて、釣ることができ、ひとまず安心。



しかし、その後、全く反応がないです。

深い淵をニンフでも探りますが、全く。

さらに上流へ釣りあがろうと予定してましたが、途中から、抑揚のないだらだらとした渓流になります。

川沿いをしばし歩きますが、サカナが住みにくいフラットな川底が続いています。土砂が詰まった状態です。

水量は有るので数キロ上れば、渓流は健全な状態に戻り、地図をみると支流もあり楽園があるかもと推測しますが、今回は時間的な都合で、翌日もこれより上流はあきらめて、テント近くの支流に入ることにします。

初日は16時ごろ、納竿。

五目ピラフ
五目ピラフ




両日、このマイマイガの幼虫が大量発生しているようで、そこらじゅうにいました。

木から糸で垂れ下がり、体にくっついてきます。水たまりで遊んでグループもいました。

マイマイガ
マイマイガの幼虫




夕方、思い描いた楽園はそんな簡単にはないんだなぁと思いながら、予定通り、ワインボトルを渓流で冷やし飲みました。たき火はやめました。

山の中での初テント泊は恐怖感がありましたが、前日ほとんど睡眠していなかったため、日没後には熟睡してました。枕元には熊スプレーを置いておきました。

夜、一度目が覚め、テントの外に出たら星の量がすごかったです。



翌日、日の出ともに起床。

前日の渓流の支流に入ります。昼前後には納竿予定です。

花

両日、この花をよく目にしました。



虫も飛び回りいい感じですが、ドライフライにまったく反応ないです。

トビゲラも小さなグループで群飛して、交尾をしているトビゲラもみつけました。

入脱渓を繰り返しながら釣り上がり、やっとイワナが釣れました。

イワナ

渓流の状態も良く、健康的なイワナであったので、他にも釣れそうな感じですが、続きません。



深い淵があり、それを避けようと壁の岩をつかみ全体重をかけたところ、岩が外れ、川に落ちました。

ほとんど全身入水しましたが、幸いバックパックに浸水したのは下のほうだけでした。

カメラはバックの上に入れにしてあり問題はありませんでしたが、バックの底に入れていたカメラと同様の簡易的に防水仕様にしたSDカードやバッテリーの袋に少し入水しました。もっと完全な防水仕様が必要に感じました。

時間は10時ごろになり、川に落ちたのは”帰れコール”だなと思いました。そう思いながら、ほんの少しだけ釣りあがり、遡上できなくなったところで釣り終了。

また続けたい気分もありましたが、帰りの道のりが長いので納竿。

トビゲラの交尾
トビゲラ(カディス)の交尾



テントに戻り、もうお昼前です。

それほどお腹は空いていませんでしたが、荷物を減らす目的もあり最後のラーメンを食べます。のどが渇くので、調味料は少な目にします。

テントを片付け、荷物をパッキングし直して、車までの約2時間のハイキングです。

前回の同じ帰り道、ネオプレーンのソックスをそのまま履いて足を濡らしながら長時間歩いたため爪が半分はがれました。今回は足をしっかり乾かし、トレッキングシューズに履き替えます。

荷物は、食料や飲料水の消費した3.5から4kg軽くなっていますが、帰りのほうが荷物が重く感じました。背中に食い込む重さでした。

しかも当日は異例の真夏日。

家から持ってきた食事用の水は200ml程度残ってるし、万が一の時は、道沿いに渓流の水があるからよっぽど安心感はありますが、残りの500mlのお茶を少しずつ飲みながら、車までの長い道のりを何回も休憩しながら戻りました。

ボーイスカウトをやっていた頃の「家に帰るまで水筒のお茶を一口残しておく」が教訓になってます。

車に戻ってきたときの安堵は今まで感じたことがないほどでした。



楽園を想像した2日間も終わってみれば、2匹。

足跡やゴミはありませんでしたが、釣り人は入っていると思います。

さらに2時間歩けば、楽園はあると思ってます。

次回は、軽量の山岳テントを入手、そして渓流の水を浄水するなどして、荷物の重量2/3程度に減らしたいと思ってます。

そして、楽園で夜のたき火もしたいと思ってます。

釣果は寂しかったですが、こんなテント泊の釣りに憧れていたので、長文になってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございます。


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この記事へのコメント
こんばんは。
私もひとりキャンプは夢ですが山中のひとりキャンプ、さぞかし怖かったでしょう?クルマに戻った時の安堵感がよく伝わってきました。でも渓流で釣りしてキャンプして、贅沢な男の遊びですね(^.^)
Posted by 塩人 at 2014年06月05日 22:45
塩人さん

こんばんは。

コメントありがとうございます。

道の駅でたまに車中泊しますが、人がいるので安心感はあります。
山の中は、真っ暗で動物の声なども聞こえるので、一人は怖いです。
楽園のように魚がいて、夜たき火をみながらお酒を飲んだら最高だと思ってます。
Posted by ボ・ロバンボ・ロバン at 2014年06月05日 22:56
テント泊釣行お疲れ様でした。
釣果はさておき思い出に残るよい釣り旅だったのでは?

僕も去年のお盆に長野で20kg超えのザック背負って
3時間の山登り釣行したのでいろいろ共感できる事があって
楽しく読ませて頂きました。

同じ様に一生懸命歩いて、バタンキューで寝て
水分補給を考えつつ登り下りしながらやっと下山して
車に着いた時の安堵感たら^^

でもこういう釣行って癖になりますよね~楽しくって!
Posted by mitomito at 2014年06月05日 23:59
mitoさん

こんばんは。

反省点は多々ありますが、おっしゃるように思いでに残る旅でした。
日常生活ではインフラが整っていて、何もない場所で寝泊まりすることによって、そのありがたみを忘れかけているとも思いました。

mitoさんの長野の記事覚えています。
今mitoさんのその記事を見直してみました。その時の荷物は23kgだったようです。その記事をみて私の19kgはそれほど重くなかったんだと思い直しました(笑)。

冒険的な釣りで、楽園が探せたら最高です!
Posted by ボ・ロバンボ・ロバン at 2014年06月06日 00:33
こんにちは^^

写真がどれもきれいに撮れていますね^^。

単独でのテント泊怖すぎます、それもたき火なし・・・^^;。
野生動物も怖いですが、オ〇ケの方が・・・(汗)。
ボ・ロバンさん、尊敬いたします。
Posted by farwater at 2014年06月06日 16:07
farwaterさん

こんばんは。

写真をほめて頂きうれしいでです。モチベーションになります。

確かに、真っ暗な中、テントに誰かが訪問してきたら…って想像すると怖いです。
Posted by ボ・ロバンボ・ロバン at 2014年06月06日 21:36
ボ・ロバンさん、
渓泊したようですね。いいな~
私も独りの時は緊張します。
焚火できなかったのは残念ですが、また次回の楽しみですよね。
時間があえば1度ご一緒しましょう。
Posted by タケジタケジ at 2014年06月07日 21:06
タケジさん

初めての渓泊でした。
楽園はそれほど簡単には見つかりませんね(笑)。
タケジさんのようなベテランでも独りの時は緊張すると聞き、少し安心しました。
たき火は、次回の楽しみにしておきます。

ご一緒できる時までに、体力と装備を整えておきます。
Posted by ボ・ロバンボ・ロバン at 2014年06月07日 22:27
こんばんは。

結果は厳しかったようですが、愉しまれたようですね。
19kgでもレンズ二本を持ち込むとは、気合入ってますね!

私も渓流へテントを持ち込んだことは一度だけありますが、
やはり重量がかなりの負担でした。
ウルトラライトの選択肢もありますが何かとお高いし・・・

尺アマゴを釣ってからのワイン・・・確実にウマイでしょうね!
いつか実現されるのを楽しみにしています。
Posted by みっち’みっち’ at 2014年06月11日 20:47
みっち’さん

こんばんは。

そうなんですよね。テントも寝袋も軽量のものはかなり高価ですね。
次回は何らかの形で軽量化をしようと思ってます。

次回、夢のような魚を釣ることができたら、たき火の前で、冷やしたワインかビールを飲み余韻に浸りながら…、そしてたき火の写真も写したいです。
Posted by ボ・ロバンボ・ロバン at 2014年06月11日 23:10
こんばんは!
テント泊、憧れます~!
重量の事はかなり勉強になりました!
テント・焚火・ワイン等かなり良い感じです!
次回もワクワクですね!
Posted by billy-the-kidbilly-the-kid at 2014年06月22日 22:40
billy-the-kidさん

こんばんは!

やはり荷物は軽いほうがいいと思いました。

次回この場所に行くときは、荷物を軽くしてより上流へ行こうと思ってます。
Posted by ボ・ロバンボ・ロバン at 2014年06月23日 20:58

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