マニュアルレンズと行くラスト渓流釣行

ボ・ロバン

2014年09月25日 22:00

9月20日、21日。今シーズン最後となる渓流釣行です。

日本海側流出河川は前回で最後でしたが、今回は太平洋側流出河川でアマゴを狙います。



今回使用のカメラレンズは、1970年後半のPENTAX-M 50mm f1.4のマニュアルレンズです。



現行と同じKマウントなので、ペンタックスのデジタル一眼レフにそのまま使えます。

カメラに測光機能があるので、任意にISO、レンズ側の絞りリングでF値を決めれば、適当なシャッタースピードを教えてくれます。

マニュアルレンズなので、シンプルな構造。入手後、分解、クリーニングしました。

ガラスのレンズ、鏡胴は金属でずっしり重いレンズです。


目当ての支流へ。

土砂も流入して、水量も少ないです。




シカの繁殖期のようで、シカの足跡がいっぱい、鳴き声も何回か聞きました。メスも1匹見ました。

小さいアマゴはそれなりにいるようで、ドライフライに反応してくれますが、なかなかのりません。

1匹目のアマゴ。




シカの角が淵に沈んでました。抜け落ちたシカの角をみるのは初めて。

ありがたく頂きました。水難のお守りですね。



2匹目のアマゴが釣れ、期待できると思い、先へ進むと、深い淵。

簡単には遠巻きできそうにないです。

足をかける場所がない垂直な岩。

古い捨て縄がぶら下がっていますが、全体重をかけるには強度が疑問なので、この先は気になりますが、あきらめることにします。


彼岸花の時期ですね。



同水系の次の渓流も同じく土砂が流入、渇水状態。

サカナは無反応。初日は少し早めに切り上げここで納竿します。


夕方前、岐阜と滋賀の県境あたりの土倉鉱山跡へ。

主に銅を産出した鉱山で、昭和40年閉山したようです。

古代遺跡のような迫力です。



★当日撮影した土倉鉱山跡の他の写真はflickrにアップしてあります。
http://www.flickr.com/photos/bo_rovan/sets/72157647557443839/

・行き方:岐阜側より、303号線の八草トンネルを抜けると、すぐに右にそれる道があるので、そこを右折。道なりに1km程度、右側に手作りの土倉鉱山跡の看板があり、そこを右折。そこから未舗装路で100m程度。

・住所:滋賀県長浜市木之本町金居原




すっかり秋になり、夜になると寒くフリースの上にゴアテックスのレインジャケット。寝袋も冬用です。




UCOのキャンドルランタンを入手したばかりで、使ってみたかったです。

火はいいですね。




夜、空はすごい星の数。カメラで撮影してみました。

30秒の露光撮影。

※この写真はコントラストのみ加工してます。



flickrにサイズの大きな写真がアップしてあります。

大きいサイズの写真をみると、30秒でも地球が回ってる分、星が動いているように見えます。

https://www.flickr.com/photos/bo_rovan/15308487386/in/photostream/lightbox/

30秒だと、0.125度だけ星が動いています。

0.125度=360度*[30秒/86400秒(=24時間*60分*60秒)]

このカメラのシャッタースピードは最長で30秒までなので、レリーズをもってくればバルブ撮影でもっと長時間露光ができたのに…。


翌朝。




アマゴの渓流に行きます。一年ぐらい前、大きめのサカナをバラしたところです。




ここも同様、土砂と渇水。

タカハヤ一匹、アマゴらしき反応は1回のみ。




昼前になり、少し急ぎ足で次の渓流へ。

林道を登っていくと、老夫婦が助けを求めてきました。

タイヤがスタックしたようで、旦那さんが「引っ張って」と頼んできます。

状況をみてみると、左側前後2輪のタイヤがすっぽりと側溝に落ちています。

溝も深く、素人の私が仮に引っ張って車を引き揚げることができても、ボディーやフェンダーが傷つき、足回りが壊れそう…。

そのことを説明すると、…話は早く、その老夫婦はJAFの会員です。

林道では電波が入らないので、JAFを呼べない状態。

そこで、わたしが電波の入るところまで下山して、代理でJAFに救助依頼することにし、その場に戻ることを約束。

岐阜縣



初めてJAFに電話。

丁寧で迅速に対応してくれました。私はJAF会員ではないですが、流石のJAFだと思いました。

救助車両の到着時間の連絡待ちなど、なんやかんや時間がかかり、1時間後ぐらいにやっとその夫婦の元に戻れました。

旦那さんは落ち着かないようでウロウロ。奥さんは落ち着き、日陰で座って新聞を読んでました。

先ほどもそうでしたが、奥さんは私にお礼としてお金を渡そうとするので、簡潔にJAFの到着予定時間、そして「お気をつけて」と伝え、その場を去ります。

その夫婦は私と同じ市に住み、旦那さんが渓流釣りにきて、奥さんがそれ同行しているようです。

人助けができてなによりです。


以前、砂浜でタイヤがはまって当たり前のように助けてもらったことを思い出しました。

釣りの道中でバッテリーが上がった車を2回助けたこともあります。

車に、自転車の空気入れ、圧力計、パンク修理(スプレー式ではないタイプ)、ブースターケーブル、ロープ等を常備しています。

車のタイヤ空気圧は、自転車のタイヤ空気圧より低く、自転車の空気入れで充分対応できます。通常のパンクであれば空気を入れれば少しは距離を稼げます。


その後の釣りは、夕方まで、林道沿いのいつでも脱渓できるところへ。

ここも、土砂流れ込み水量が少ない。

ドライフライでアマゴらしき反応が一回のみ。ドラマは起きませんでした。

脱渓後、渓流を惜しみつつカメラを首にぶら下げ林道を下りました。

フシグロセンノウ









帰り道、夕日がきれいでした。




JAFから、作業が済んだという電話を頂きました。少しその夫婦が気になっていたので安心しました。

今シーズンラストの釣行でしたが、もう1回行きたいな…。行こうかな…。


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